問い詰めない、親子の会話術。
覚えるのは、ひとことだけです。
「学校どうだった?」「別に」。「なんかあった?」「べつにない」。——心配だから聞くのに、質問すればするほど、子どもの口は閉じていく。じつはこれ、聞き方の問題ではなく、質問の「形」の問題です。
「どうだった?」は、答えの範囲が広すぎて、いちばん無難な「別に」が返ってきます。そこで問い詰める代わりに——出てきた1つに乗っかって、「あと2つ」だけ足してもらう。それがこの会話術です。
※流れを示すための架空の例です(親と、中2の娘)
1つ目(美術)は、いつもの無難な答え。2つ目・3つ目に、ふだん言葉にしていない「ほんとうの話」がまざってきます。そして「どれが一番?」と選んでもらうと、いちばん大切なものが、向こうから姿を見せてくれます。
「なんで?」「誰と?」と重ねると、尋問になります。足すのは「あと2つあげるとしたら?」だけ。
出てきた答えに「それはいいね」「それはダメでしょ」と点数をつけない。「へえ、聞かせて」で受け取るだけ。何を言ってもまちがいにならないとわかると、子どもは話し続けます。
3つ出たら、選んでもらう。選ぶのは子ども自身——だから、押しつけになりません。
夫婦でも、友だちでも、職場でも同じように使えます。相手の1つ目に乗っかって、あと2つ。それだけです。
このひとことは、SQ5(エスキューファイブ)という
方法の、小さなかけらです。
書く・選ぶ・話すの3ステップで、家族の——そして自分自身の——「ほんとうは」に会いにいく方法。もう少し知りたくなったら、2分で読める入門編へどうぞ。